TC素材のソロティピーテントの購入を検討していると、かなりの確率で候補に上がるのが『バンドックのソロティピー1TC』と『WAQのアルファTC』の2幕です。
見た目がそっくりで、かつ甲乙つけがたい魅力をもったバンドックのソロティピー1TCとWAQのアルファTC。
それぞれどんな特徴があって、どこが違っているの?と感じている方も多いはず。
この記事は、『バンドックのソロティピー1TC』と『WAQのアルファTC』を徹底比較し、どちらの幕があなたに向いているのかが分かるお役だち記事です。
ぜひ最後まで読んでいただき、最終判断に活かしていただきたいと思います。
■この記事を読む価値
- バンドックソロティピー1TCの特徴がわかる。
- WAQアルファTCの特徴がわかる。
- 結論、どちらの幕が自分に向いているのか判断できる。
徹底比較!『バンドック ソロティピー1TC』VS『WAQ AlphaT/C』
バンドックのソロティピー1TCとWAQのAlpha T/C。詳細の比較をする前に、大まかな共通点を確認しておきます。
- 大柄な男性にも対応できるソロ用のティピー型テントである。
- TC生地を採用しているオールシーズン用テントである。
- スカートを装備しているので、冬も快適なテントである。
- インナーテント・メインポール・サブポールが付属しているテントである。
- ダブルファスナーなので、薪ストーブをインストールできるテントである。
- 大人気で品切れ頻発のテントである。
ざっくりと同じような特徴をもつバンドック ソロティピー1TCとWAQ Alpha T/C。
何が違うのか?どちらの幕にどんなメリット・デメリットがあるのか等を考察していきます。
ソロティピー1TCとAlpha TC カタログスペック比較
まずはカタログスペックを比較していきます。
ソロティピー1TC | Alpha T/C | |
価格 | 27,800円(税込) | 29,800円(税込) |
収納サイズ | W44×D24×H24cm | W57×D22×H22cm |
フライサイズ | W240×D240×H150cm | W240×D240×H150cm |
インナーサイズ | W220×D100×H135cm | W230×D110×H135cm |
重量 | 約4.8kg | 約6.5kg |
カラー | カーキとタンの2色 | タンのみ |
耐水圧 | 表記なし | 表記なし |
カタログスペック・公式サイトから読み取れる内容を深堀りしてみます。
価格の違い
バンドックソロティピー1TCに対し、Alpha T/Cは2,000円高く設定されています。
後述しますが、WAQのAlpha T/Cは、機能面でバンドックソロティピー1TCを上回っているので、個人的には割高と感じません。
また、バンドックソロティピー1TCは24,800円が底値で、これ以上の値引きを見たことがありません。
一方でWAQ Alpha T/Cは大人気商品にもかかわらず、値引きをすることがあります。
2021年8月〜9月には、約30%オフの20,800円(税込)で販売されていました。
WAQ製品は定期的にセールが開催されるので、人気商品を購入したければLINE登録は必須です。
サイズの違い
フライサイズに関しては全く同じで、異なるのはインナーサイズと収納バックのサイズです。
収納バックのサイズはバンドックソロティピー1TCの方がコンパクトではありますが、バックは大きい方がラクに収納できます。
インナーテントのサイズに関しても、WAQ Alpha T/Cの方が縦・横ともに10cm大きいです。
縦の10cmの違いは、コットをインストールした際の快適さに影響します。
コット(サイズ的にローコット推奨)で就寝する際、頭や足がテントにぶつかってしまうリスクは、バンドックソロティピー1TCの方が高いです。
横の10cmの違いは、デュオキャンプで使用できるかどうかに影響します。
横幅100cmのバンドックソロティピー1TCではデュオでの使用は厳しいですが、横幅110cmあるWAQ Alpha T/Cならば、小さい子どもと2人キャンプも可能です。
重量の違い
バンドックソロティピー1TCとWAQ Alpha T/Cでは、重さに1.7kgもの違いがあります。
同サイズのテントなのに、かなりの重量差です。
結論、重量差にはポールが大きく関係していますので、付属のポールについて比較してみます。
ソロティピー1TC | Alpha T/C | |
ポールの太さ | 直径16mm | 直径19mm |
付属サブポールの本数 | 1本 | 2本 |
サブポールにフックは? | フックなし | フックあり。ランタンセット可 |
直径3mmの違いは、数値以上に大きなインパクトがあります。
16mmのバンドックソロティピー1TCのサブポールは、設営するとかなり心もとない感じがしますが、19mmのWAQ Alpha T/Cサブポールは、そこそこ頼れるサイズです。
また、フラップ部分の張り方のバリエーションに差があるため、WAQ Alpha T/Cの方がサブポールが1本多いです。
ソロティピー1のポールは『軽いけど脆弱』
Alpha T/Cのポールは『重いけど強い』そして『張り方のバリエーションが豊富なため1本多い』点が大きな違いになります。
ソロティピー1TCとAlpha TC カタログ外情報の比較
幕の質に差はあるのか
個人的に気になったポイントですので、メーカーに直接確認したところ『生地の厚さは数値で比較したわけでは無いが、大差はない』と返答が返ってきました。
WAQ Alpha T/Cの方が1.7kgも重いので、幕の厚さもあると考えていましたが、そうでもなさそうです。
遮光率・撥水性能に関しても同様で、数値化していないが大差なしとのことでした。
カラーバリエーションはバンドックの方が豊富。
カーキカラーが欲しければバンドック一択となります。
薪ストーブのインストールは可能か
結論、バンドックソロティピー1TCとWAQ Alpha T/Cどちらもインストール可能です。
ただし、ダブルジッパーの装着箇所に違いがあるので記しておきます。
ソロティピー1TC | Alpha T/C | |
ダブルジッパー箇所数 | 1箇所のみ | 2箇所 |
ダブルジッパーの場所 | テント後方のみ | テント入口右側・テント後方 |
WAQ Alpha T/Cは、テントの後方だけでなく、テントの入口右側にもダブルジッパーが装着されているので、より自由なレイアウトで薪ストーブをインストールできます。
二股化できるのか
結論、バンドックソロティピー1TCとWAQ Alpha T/Cどちらも二股化が可能です。
バンドックソロティピー1TCの純正オプションに『二股ポール』がありますので、こちらを使用すればラクに二股化することができます。
WAQ Alpha T/Cには二股化の純正オプションは現状存在しませんが、テントのサイズがソロティピー1TCと全く同じなので、バンドック製の二股ポールをそのまま使用できます。
張り方のバリエーションに違いがあるのか
バンドックソロティピー1TCとWAQ Alpha T/Cの最も大きな違いは、張り方のバリエーションの差です。
バンドックソロティピー1TCには、前方右側にジッパーが無いのですが、WAQ Alpha T/Cは前方右側にダブルジッパーを装備しているので、下記のような張り方が可能になります。
上の写真のように、サイドフラップをキャノピーのように活用する張り方(いわゆるパッカーンスタイルですね。)は、バンドックソロティピー1TCでは楽しむことができません。
WAQ Alpha T/Cは張り方のバリエーションが豊富で、サブポールが2本付属している理由はここにあります。
耐久性に差はあるのか
幕質に差は無いので、耐久性に差は無いと言いたいところですが、2つの点で大きく異なります。
ポールの太さ・剛性
メインポールを挿す部分のアダプターの有無
どちらの面においても、WAQ Alpha T/Cに軍配が上がります。
細かいところでは付属のガイロープがWAQ Alpha T/Cの方が太かったり、付属のペグの性能が高かったりと、安心設計になっています。
徹底比較のまとめ
以上、カタログスペックとカタログ外情報の比較を行いました。
主なポイントをまとめると下記の通りになります。
- 価格はWAQ Alpha T/Cの方が2,000円高い。
- 機能もWAQ Alpha T/Cの方が高い。
- 耐久性もWAQ Alpha T/Cの方が高い。
- 張り方のバリエーションもWAQ Alpha T/Cの方が多い。
- 軽さとコンパクトさではバンドックが勝る。
軽さ・コンパクトさを重視する方にはバンドックがおすすめですが、それ以外のポイントについてはWAQ Alpha T/Cの方がパフォーマンスが高いです。
2,000円の価格差も、セールを狙えば逆転できますしね。
この記事が皆さまのテント選びに、少しでもお役に立てれば幸いです。