バイクキャンパーの村のカズさんと申します。
先日のこと。
約1年ほど使っていたケミモト製のバイク用電熱グローブが壊れたため、新たに『Aeemrn』というメーカーの激安電熱グローブを購入しました。
『Aeemrn』のグローブを購入した理由はふたつ。
①価格が安かったから
②Amazonの評価が4.9と高かったから
特に価格についてはグローブ本体に加え、バッテリーと充電機付きで3,500円という驚きプライス。
『そんな物ホントに使えるの?』という内なる疑問を解明すべく、果敢にもポチって検証してみました。
今のところの結論は・・
『ツッコミどころは多々あれど、思った以上に使える』です。
電熱機能を備えて3,500円という怪しげな価格の商品にも関わらず、基本の作りはしっかりしていて、正直コスパの良さには感心させられました。
購入後ある程度使い込みましたので、ここらでいっちょレビューしておきます。
皆さまのご判断のお役に立てれば幸いです。
【Aeemrn 電熱グローブ】意外と使えた!Amazonで激安電熱グローブを購入した件
バイク用電熱グローブの価格はピンキリで、国産ハイブランド品を買えば3万円を軽く超えてきます。
格安と言われる中華製グローブでも、おおよそ1万円前後の価格帯がボリュームゾーンです。
たった1年で壊れてしまったケミモト製のグローブですら、12,000円。
そこそこの値段がしたのですよ。(泣)
その中でもAeemrnの3,500円グローブは相場的に最安の価格帯なので、Amazonの評価が4.9とは言え過信は禁物というものです。
で、実際に使ってみると・・
Aeemrnの3,500円グローブ 使って分かった良いところ
購入して約1週間。
時間にして10時間ほど使ってみて感じた『良いところ』は下記の通り。
作りが意外としっかりしている
第一の高評価ポイントは、作りが意外としっかりしているところです。
激安のグローブにありがちな縫製の甘さが感じられず、手を抜かず作り込んでいるように感じました。
生地に安っぽさもなく、電熱スイッチを入れなくともそれなりにあったかいです。
仮に電熱機能無しで3,500円で販売されていても不思議ではない作りで、『手袋としての基本性能は十分に担保されている』と感じさせられました。
電熱がしっかり暖かい
肝心の電熱性能も悪くありません。
むしろ、12,000円したケミモト製グローブより暖かく感じるほどです。
電熱システムはカーボンナノチューブではなく、ひと昔前の主流である電熱線によるものですが、『面』で広く暖かいですし、指先までしっかり温めてくれます。
ある意味、こんな激安商品がちゃんと暖かいというだけで感動します。
バッテリーの持続時間は強モードで約3時間。
中モードで約5時間。
弱モードで7時間となっており、実際に使ってみたところ、概ねその通りでした。
防風性能は(そこそこ)ある
外側が厚目のナイロン生地で覆われているので、防風性能を備えています。
先日バイクで高速道路を走りましたが、手の中に空気が入ってくる感触はありませんでした。
トップブランド製と比べれば心許ないのは確かですが、そこは価格が10分の1の商品です。
十分納得のレベルと言えるでしょう。
外気温5度のツーリングでも充分に活躍できた
1月某日。
外気温5度の中バイクでツーリングしましたが、寒さを感じることなく過ごすことができました。
気温5度前後だと、強モードがちょうど良いレベルで、中モードだと指先が冷たく感じます。
主観ですが、バイクでの限界使用温度は0度くらいかと感じました。
Aeemrnの3,500円グローブ 色々あるツッコミどころ
3,500円で基本性能が整っているAeemrnの激安電熱グローブ。
それだけで拍手喝采モノなのですが、敢えて難点にツッコミを入れてみます。
この辺に納得・妥協できるなら、間違いなく『買い』の商品となるでしょう。
デザインに難あり
見た感じ、デザインはかっこよくないです。
どちらかというとダサい寄りですね。
まぁこの辺は激安中華商品なので求めてはいけない領域です。
見た目だけなら良しとするのですが、問題はサイズ感。
おそらくこのAeemrnの激安電熱グローブ、サイズは『L』のみのワンサイズですが、このLサイズ、他の一般的な手袋のXXL的なサイズ感があります。
そう、かなりデカイのです。
一般的体型の成人男性の私が、まぁまぁ指先が余る程度の大きさがありますので、小柄な方には余りおススメできません。
防水性能が低い
実際に雨の中走った経験はまだありませんが、防水性能はかなり低そうです。
試しにこのAeemrnの激安電熱グローブを水道に浸したところ、ものの数秒で浸水しはじめました。
表面がナイロン生地なので防水効果を期待しましたが、残念な結果となりました。
雨の日の利用は厳しいでしょう。
電熱は手の甲側のみ
電熱線で温まるのは手の甲側のみで、手のひら側には電熱線が通っていません。
その代わり手のひら側は、綿が分厚く敷き詰められており、電熱が無くとも暖かいです。
『じゃあ問題ないじゃん!』と感じるかもしれませんが、ところがどっこい、あるのです。
操作性がかなり悪い
手のひら側の生地が分厚いので、操作性がどうしても落ちてしまいます。
徒歩や自転車ならば全く問題ないでしょうが、バイクだと結構しんどいレベルです。
細かいアクセルワークやクラッチ操作が難しく、慣れるのに時間がかかりました。
ケミモト製の冬用電熱グローブに比べても、操作性は圧倒的に悪く感じます。
また、操作性が悪いので、つい手に力が入ってしまいます。
そのため、長時間着用していると疲労を感じる点もマイナスポイントです。
起動が面倒
細かいポイントですが、電熱装置の起動が少し面倒です。
手袋本体だけでなく、バッテリー自体にも電源スイッチがあるので、電源スイッチを4箇所押さなければ温まりません。
ちょっとしたことですが、忙しい朝などは煩わしく感じます。
Amazonのスペック表記の一部は誇大表現
全てウソとは言いませんが、Amazonに記載されているスペック表記は誇大表現です。
例えば、Amazonでは『3秒即暖』とされていますが、3秒では全然暖かくなりません。
このAeemrnの激安グローブ、ほんのり温まるまで1分はかかりますし、しっかり温まるには最低3分かかります。
バッテリーの表記もAmazonでは『10000mAhバッテリー』とありますが、実際は5000mAhです。
宣伝には『バイク用』の表記があるものの、プロテクターが一切ついてないため、バイクでの使用には不安が残ります。
【Aeemrn 電熱グローブ】意外と使えた!Amazonで激安電熱グローブを購入した件 まとめ
さて、Aeemrnの3500円激安電熱グローブの良いところ・ツッコミどころをまとめます。
作りが意外としっかりしている
電熱がしっかり暖かい
それなりに防風性能がある
外気温5度のツーリングでも活躍できた
デザインに難あり
電熱は手の甲側のみ
防水性能が低い
操作性がかなり悪い
起動が面倒
Amazonの表記に誇大表現あり
とは言え3500円の商品に、これ以上を望むのは酷な話です。
Aeemrnの激安電熱グローブは、日常的な使用に充分耐えうる良い商品と言えるでしょう。
実際私も買ってよかったと感じており、毎日着用しています。