現在、アウトドアチェア市場は群雄割拠。
ハイブランドのおしゃれチェアから、ノーブランドの怪しげなチェアまで、星の数ほど様々なチェアがリリースされています。
実際にチェアの購入を考えていても、『何を選べば良いのかわからない』『似たような商品が多くて迷ってしまう』と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな風に感じている方に朗報!
アウトドアチェア戦国時代の最適解として、VENTLAXの『2WAY TAKIBI CHAIR WIDE TC(以下、2WAY焚火チェアワイドTCと略)』をおすすめします。
無骨なのにスタイリッシュ。
細部までこだわり抜いた『2WAY焚火チェアワイドTC』の魅力をお伝えしますので、ぜひアウトドアチェア選びの参考にしてください。
アウトドアブランド『VENTLAX』とは?
出典:VENTLAX
2WAY焚火チェアワイドTCの詳細をお伝えする前に、アウトドアブランド『VENTLAX』について軽く説明しておきます。
コスパとデザイン性の高さがウリの国産メーカー。
通販がメインだが、有名アウトドアセレクトショップにも販路拡大中。
商品開発・広報担当の『ねこてんちょー』さんが獅子奮迅。ねこなのに。
2WAY焚火チェアワイドTCのカタログスペック
日本のキャンプシーンに新たな価値を提供し続けるVENTLAX。
そんなVENTLAXがリリースした2WAY焚火チェアワイドTCの基本情報がこちら。
総重量 | 約1200グラム |
ローチェア時重量 | 約1080グラム |
グラウンドチェア時重量 | 約950グラム |
耐荷重 | 120kg |
High時座面高 | 約25cm |
Low時座面高 | 約10cm |
収納サイズ① | W40×D45×H8cm |
収納サイズ② | W37×D16×H16cm |
材質 | A7075アルミ合金・T/C生地 |
カラー | ブラック・コヨーテ・オリーブの3色 |
価格 | 7,480円(税込) |
続いて、2WAY焚火チェアワイドTCの特徴に触れていきます。
2WAY焚火チェアワイドTCの特徴
出典:VENTLAX
2WAY焚火チェアワイドTCにはさまざまな売りポイントがあります。
T/C素材でできている
出典:VENTLAX
『2WAY焚火チェアワイドTC』の座面は、その名の通りT/C素材。
T/C素材は燃えない訳ではありませんが、ポリエステル素材に比べると、火の粉を受けても穴が開きにくいです。
感覚的に1秒程度であれば、火の粉が直撃しても耐えるイメージ。
T/C素材のチェアはポリエステル製チェアより高額ですが、焚火好きの方には必須装備だと感じます。
座面がワイドなので、大柄な男性も安心
『ワイド』と名乗るだけあり、チェアの横幅はゆったりとした設計になっています。
通常のアウトドアチェアの横幅が50cm程なのに対し、2WAY焚火チェアワイドTCは約60cm。
大柄な男性でもゆったりと座れますし、そうじゃない方はさらに余裕を持ってくつろげます。
実際に座ってみると、椅子に両腕がすっぽりとおさまるほどのワイド具合。
耐荷重も120kgあるので、体型を選ばずに使える汎用性の高いチェアです。
高さが2WAYに調整できる
高さが2段階に調整できること。
TC生地とワイド設計だけでも高機能なのに、高さ調整ができるので、さまざまなキャンプシーンに対応できます。
2WAY焚火チェアワイドTCの座面高はグラウンドチェアの状態だと10cmで、ローチェア状態だと25cm。
もっとも良く使われる2つの高さに調整できるので、手持ちのキャンプギアに無理なく合わせられると同時に、好みの体勢で気ままに過ごせます。
細かな工夫とつくり込み
2WAY焚火チェアワイドTCの側面には、デイジーチェーンが装備されています。
デイジーチェーンにはさまざまなモノがひっかけられるので、うまく使えばチェアから離れてあちこち移動する必要がなくなります。
シェラカップや火吹き棒などを引っ掛けても良いでしょうし、カラビナとセットで使えば更に用途は広がりそうです。
また、メーカーから直接伺ったのですが、2WAY焚火チェアワイドTCの開発には約1年8ヶ月もの期間を要したとのこと。
最適なフレームの角度や、長さを導き出すのにとても苦労され、合計6回もの試作を繰り返したそうです。
時間やコストをかけても納得できるモノを創りたいという、VENTLAXの真摯さと気概が感じられるエピソードであり、VENTLAXがその辺のメーカーと一線を画すブランドだと証明する事実です。
2WAY焚火チェアワイドTCを設営する
設営はとても簡単。
フレームがショックコードで繋がっているので、直感的に組み立てられます。
何なら設営方法の説明が不要なレベルで簡単です。
フレームにシートを被せるのに少し力が要りますが、子どもでも問題ないレベルです。
引っ張るタブが付いているのも良きですね。
シートをセットすれば、グラウンドチェアの設営完了。
要した時間はたったの1分。
無骨さとスタイリッシュさを感じさせる、VENTLAXらしいたたずまいです。
どんなキャンプサイトにもマッチしそうですが、パップテントとの相性は抜群だと感じました。
一人でまったり過ごすソロキャンプにとても良く合いそうですね。
脚部を差し込んでローチェアに。
脚部にはアジャスト金具が付いているので『カチッ』と気持ちよくはまります。
ファミキャンなどでホスト的な役割を担うときは、ローチェアの方が動きやすいかもしれません。
2WAY焚火チェアワイドTCの座り心地は?
グラウンドチェア状態で座ってすぐに感じたことは、『チェアに体がフィットする』ことです。
ケツの場所が定まり、座っていて重心にブレが生じないので、体とチェアに一体感を感じます。
背もたれによりかかって座ると、首すじから背骨・腰まで気持ちの良い角度で安定するので、全く疲れずに長時間過ごせました。
作業を想定して前傾姿勢で座っても、前よりにガックン倒れることもなく快適&安定をキープ。
ずっと座っていたくなる感覚。
メーカーはこの感覚を実現するために、1年8ヶ月の長きにわたり、合計6回もの試作を繰り返したのだろうと実感しました。
2WAY焚火チェアワイドTCと他のチェアとの比較
有名なグラウンドチェアである、ヘリノックスグラウンドチェアと比較検証してみます。
まずはカタログスペックで比較。
2WAY焚火チェアTC | ヘリノックスグラウンドチェア | |
総重量 | 1080g | 615g |
耐荷重 | 120kg | 120kg |
高さ調整 | 2段階 | なし |
シート素材 | T/C素材 | ポリエステル |
フレーム素材 | A7075アルミ合金 | TH72M |
価格 | 7,480円 | 13,000円 |
座わりごこちはどちらも快適。
どちらも体とチェアがフィットする感じが強く、長時間座っていても疲れません。
さすがはVENTLAX、そしてヘリノックスといったところです。
座ったまま、色々と姿勢を変えてみます。
結論、ヘリノックスのグラウンドチェアは前傾姿勢に強いが、後ろへのけぞると倒れます。
思い切り背筋を伸ばしてリクライニングしたいときは重心が安定しないので要注意です。
大人は大丈夫だと思いますが、子どもが無茶な座りかたをすると後頭部を強打する可能性がありますね。
きしみ音にも注目してみます。
まずはヘリノックスチェアから。
チェアに座って前後左右に体を振ってみると・・。
セミの声がうるさい為わかりにくいですが、ヘリノックスチェアは『キシ・キシ』ときしみ音がします。
VENTLAXのチェアはどれだけ体を揺すっても無音。
セミの声と脚部がウッドデッキにぶつかる音だけが響きます。
ヘリノックスチェアのフレームは、かの有名なDAC製。
VENTLAXのフレームの静音性は、超一流であるDAC製フレームに優ってしまっています。
ちょっとバグっていると感じるのは私だけでしょうか?
実はこのヘリノックスグラウンドチェア、焚火で小さな穴が空いています。
ヘリノックスグラウンドチェアのシートは軽さに特化したメッシュ構造なので、火の粉にはめっぽう弱いのです。
VENTLAXチェアはTC素材を使っているので、ある程度は火の粉に耐えます。
少なくともヘリノックスグラウンドチェアのように、一瞬で穴が開いてしまうようなことはありません。
まとめると、座り心地はどちらも◎。
軽さ・コンパクトさはヘリノックスのグラウンドチェアが勝るが、安定性・安全性・静音性・耐火性・価格面でVENTLAXの2WAY焚火チェアワイドTCが勝ります。
次に高さ調整ができるチェアである、DODスゴイッスと比較検証します。
カタログスペックはこんな感じ。
2WAY焚火チェアTC | DODスゴイッス | |
総重量 | 1080g | 2300g |
耐荷重 | 120kg | 100kg |
高さ調整 | 2段階 | 7段階 |
シート素材 | T/C素材 | コットン |
フレーム素材 | A7075アルミ合金 | アルミ合金 |
価格 | 7,480円 | 9,430円 |
体とフィット感が高い2WAY焚火チェアワイドTCとは異なり、DODスゴイッスは包み込むような座り心地です。
しかし・・DODスゴイッスの座り心地は決して悪くはないのですが、ケツの居場所が安定しないというか、座っていてしっくりこないのです。
この辺は感覚的なモノなので人によりけりですが、私は2WAY焚火チェアワイドTCの方が快適に過ごせると断言します。
座ったまま前傾姿勢をとってみると・・。
グラウンド状態のDODスゴイッスは、いとも簡単に前方に倒れてしまいます。
前傾姿勢を取れないこと。
これはDODスゴイッスの致命的な弱点であり、グラウンド状態が使い物にならないことを証明する悲しき事実です。
対するVENTLAXの2WAY焚火チェアワイドTで前傾姿勢をとってみると・・
どんなに姿勢を前に傾けようとしても、倒れることはありませんでした。
まとめると、座り心地は2WAY焚火チェアワイドTCが◎で、DODスゴイッスが○〜△といったところ。
耐火性と汎用性はDODスゴイッスにやや分があるが、座り心地・軽さ・コンパクトさ・安定性・価格面で2WAY焚火チェアワイドTCが優っています。
2WAY焚火チェアワイドTCの気になる点は?
高いレベルでバランスが取れたチェアであるVENTLAXの2WAY焚火チェアワイドTC。
『気になる点はないの?』と聞かれると・・正直なところほぼ無いのですよね。
とは言え全くないと言ってしまうと、記事の信憑性にも関わると思いますので、あら探し的になんとか絞り出してみます。
座っていない状態だと、脚部がわずかに浮く。
座っていないと、脚部の一部がミリ単位で浮いた状態になります。
これは座り心地を追求し、フレームの形状を工夫した結果なので欠点でもなんでもないのですが、気になる方がいるかもしれないので一応記載しました。
当然のごとく、座れば脚部が浮くなんてことは一切無いので安心してください。
納品時、シートにシワが入っている。
シートは折り畳んだ状態で梱包されているので、若干シワが入っています。
とは言え組み立ててしまえばいい感じで張りますので、全く気にならないレベルです。
アウトドアチェアは美術品では無いので、この程度で難癖を付ける方はいないとは思いますが、念の為記載しておきます。
以上、気になる点は、重箱の隅をつつくような一部神経質な方が気になるかな?程度のことしか見当たりませんでした。
VENTLAXの2WAY焚火チェアワイドTCは無骨&スタイリッシュ まとめ
品質に一切妥協しないメーカーである『VENTLAX』がリリースした無骨&スタイリッシュなチェア。
開発期間は1年8ヶ月・試作回数は合計6回にも及ぶ、細部まで作り込みをされたチェア。
軽量・コンパクトで座り心地も抜群なチェア。
グラウンド・ローの2種類の高さに調整が可能なチェア。
シートがTC素材なので、焚火好きにおすすめのチェア。
ヘリノックスチェアやDODチェアにも劣らない、ハイレベルにバランスが取れたチェア。
『誠実なメーカーが時間と手間をかけると、こんなにも良いモノができるんだ。』
これがVENTLAXの2WAY焚火チェアワイドTCに座りながら感じた、正直な感想です。
購入はこちらから。
初期ロットは各色500個とメーカーから聞いています。
大人気商品なので、早めの購入が吉ですよ。
Amazonでは『オリーブ』のチェアが現状販売されていませんので、オリーブカラーを希望の方は、VENTLAX公式ページから購入を検討ください。