キャンプ場レビュー

月川荘キャンプ場でソロキャンプ 後編【ソロキャンプ 関東 オススメ】

月川荘キャンプ場でソロキャンプ『後編 キャンプレポート』

こんにちは。村のカズさんです。1月13日(水)〜14日(木)に、埼玉県嵐山町にある『月川荘キャンプ場』でソロキャンプを楽しんできたので、キャンプレポートをお届けします。結果から言うと失敗いっぱいのキャンプでした。まぁ、失敗も楽しめたので良しとしますがね。それでは早速進めていきます。

月川荘キャンプ場に到着するまで

今回も高速代をケチって自宅からオール下道。自宅の松戸市から90キロの道のりを約4時間かけて行ってきました。

月川荘キャンプ場に向かう途中、キャンプ系ユーチューバー『ズンベンマンション』の定宿である『飯能河原キャンプ場』に立ち寄ってみました。ズンベンマンションは週に一度は飯能河原に通っているので、あわよくば会えるかも、と考えたのです。

好きなキャンプ系ユーチューバーを紹介 その1『ズンベンマンション』 好きなキャンプ系ユーチューバー その1『ズンベンマンション』 このロゴを見て飯能 じゃなく 反応したアナタ。気が合いそうです。 ...

結果、残念ながら平松さんのブルーシートテントは確認できず。仮にズンベンマンションがいたら、月川荘に行かずに飯能河原で過ごそうとふんわり思っていたのですが、うまく行かないものですね。

出典:丸亀製麺

月川荘キャンプ場到着前に丸亀製麺で腹ごしらえ。昼飯を食べてからチェックインすると、到着後ゆったり過ごせるので、最近の定番スタイルになっています。

月川荘キャンプ場に到着

車のナビ通り進むことで、特に迷うことなくキャンプ場まで到着。駐車場に車を止めて管理棟を探しますが、うーん、どこだろう?建物が一軒あるけど、どう見ても民家にしか見えないし。。

とは言え、他にそれらしい施設がないので、勇気を振り絞り民家風の建物に突撃!

あぁ良かった。ここが管理棟で合ってました。

ソロキャンプ代金1,880円を支払い、受付も完了。壁いっぱいに貼ってある有名人のサインと、薪ストーブ横でぬくぬくしているネコたちが印象的でした。

キャンプ場探索

受付のお兄さんからもらった場内の案内マップを手に、キャンプ場内の探索を進めます。

月川荘キャンプ場では、特色が異なる複数のサイトが存在するので、設営するサイト選びに難儀します。当日は平日で冬季と言うこともあり、サイトは選び放題でした。下記の5つのサイトから本日のキャンプ地を選ぶ為、あっちこっちウロウロしてみます。

河原サイト管理棟にほど近い渓流沿いのサイト。雰囲気は最高だが、管理棟付近の急な階段を下る必要があるので、重装備のキャンパーには向かない。ウルトラライトキャンパー向け。
離れサイトバンガロー横のサイト。橋を渡り渓流を超えて行く必要がある。トイレ・水場はあるが、本当に最低限。
テントサイト管理棟横の芝サイト。トイレ・水場に近く雰囲気も良い。設営場所に迷ったらここにすれば間違いなし。車の乗り入れは不可だが、すぐ近くに駐車場があるのでオートキャンプも可能。
第2駐車場サイト管理棟からかなり離れた場所にあるサイト。雰囲気は良いが、元々駐車場だった為、地面はとても固い。トイレ・水場は無いので、都度管理棟まで移動する必要がある。
オートキャンプサイト管理棟から1キロ程離れた場所にあるサイト。雰囲気は良いが、トイレは地獄。水場の存在も確認できなかった。

『河原サイト』の雰囲気が最高!でも・・

まず目に入ったのが、河原サイトの景観の素晴らしさ。

河原サイトは、月川荘キャンプ場の数あるサイトの中でも、もっとも『らしさ』を感じさせる場所です。本当はここに設営したかったのですが、河原サイトに行くには急な階段を下る必要があるため断念。今回は『サーカスTC』や『石油ストーブ』持参の重装備なので、この階段を下るのは無理と判断したためです。

先客はこなれた感じのソロキャンパーが一人。UL(ウルトラライト)系の装備でまとめています。UL系だと、キャンプの幅が広がることを改めて認識。泣く泣く河原サイトから撤退し、離れサイトを探索します。

可もなく不可もない『離れサイト』

渓流沿いの橋をわたり、坂道を登ると『離れサイト』に到着します。決して悪くは無いのですが、管理棟から離れている上に、雰囲気が良い訳でもないのでさっさとスルー。進んでここに設営する理由が見つかりません。

手動のゴンドラで軽く運動をした後に、テントサイトの探索に移ります。

色々そろってオススメの『テントサイト』

管理棟が近く、比較的キレイなトイレや水場もそばにあるテントサイト。直近に駐車場もあるので、オートキャンプを楽しむことも可能です。地面も芝で、ペグも刺さりやすいので設営も安心。設備が貧弱な月川荘キャンプ場において、初心者でも唯一安心して過ごせるエリアかもしれません。

大人しくここに設営しておけば良かったのですが、心の中のあまのじゃくが『ここじゃない』と告げて来るので、次なる設営候補地の第2駐車場サイトに移動します。

急な坂をのぼり『第2駐車場サイト』へ

管理棟から急な坂をのぼること約200mで『第2駐車場サイト』へ到着します。雰囲気は良いのですが、トイレ・水場が遠いこと、一部のグループ客がにぎやかで気になること(うるさいレベルではありません。私が静かに過ごしたかっただけです)から、最終候補地のオートキャンプサイトに移動します。

また、『旧第2駐車場サイト』は元々駐車場として利用していただけあって、地盤がとても硬いです。鍛造ペグなどの強いペグが必須ですのでお気をつけください。

極細の林道を下り、『オートキャンプサイト』へ

『オートキャンプサイト』は管理棟から遠く離れており、場所がわかりにくいです。ですので、事前に係の方に道を聞いておきましょう。途中、これでもかと言うほど細い林道を通るので、運転が苦手な方は注意してください。

オートキャンプサイトはその名の通り車の乗り入れが可能です。『森の中の隠れ家』的な雰囲気がとても気に入ったので、ここだ!と思い、早速サーカスTCを設営します。思えば、情報不足のまま、このサイトに設営したことが今回のキャンプの失敗のはじまりでした。

地面が硬く、ペグがなかなか刺さりません。そして何と!ハンマーを忘れる失態です。

仕方が無いので石でカンカンして打ち込みましたが、手のひらへのダメージが半端ないです。

■失敗その1:ペグハンマーを忘れ、手にダメージを負う

設営〜1日目終了まで

設営後、テントでまったりしていたら、急にお腹が痛くなったのでトイレを探すと、昭和なトイレを発見。それも昭和末期ではなく初期〜中期のたたずまいです。そのトイレで用を足す胆力に欠けた私は、わざわざ車で近くの商業施設まで行ってきました。酒を飲んでなくて良かったよ、ホント。

用を足すついでにスーパーで食材を買い足し、サイトで晩飯を作ります。本日のメニューはカキ鍋。ユニフレームのキャンプ羽釜に食材をぶち込んで、羽釜に水を入れようと水場を探します。

・・ない。このサイトにはどうやら水場が無いのです。すでに酒を飲んでいるので、スーパーに行くことはできないし、管理棟まで片道1キロを歩く気力もありません。ここで頭に浮かんだ選択肢は2つ。

  1. 近くに流れている川の水で鍋をつくる
  2. 車の運転席においてあるジャスミン茶で鍋をつくる

酔っぱらった頭でも、さすがに川の水で調理することは回避し、ジャスミン風味のカキ鍋をつくることとしました。

『レインボーストーブ』の天板にキャンプ羽釜をセットし、ゆっくり煮込んで行きます。味付けは、味噌と素材の旨味となぜかジャスミン。

鍋が完成するまでの間、岩手切炭に火をおこし、暖をとりつつ肉を焼いて食らいます。

最高の炭でじっくり焼いた肉は、控えめに言ってメチャクチャ旨い!

今回初登場のアイテムはこちらの風防。『キャンプグリーブ』と言うメーカーの風防で、高さは60㎝です。風を防いでくれるのはもちろんのこと、輻射熱でとても暖かく感じさせてくれる優れモノです。

60㎝の風防は『キャンピングムーン』のワイヤーラックのバックにちょうど収納できるので持ち運びも苦になりません。

そうこうしているうちに『カキ鍋・ザ・ジャスミン』が完成。

南国の風味を期待し食してみると・・何のことはない、いたってふつ〜のカキ鍋でした!いや、めちゃくちゃ旨いけどね。

腹もいっぱいになったので、酒をのみつつレインボーストーブの明かりを愛でながらyoutubeでも見ようと思ったら、電波が弱くて見れません。softbankの4Gがアンテナ1本しか立っておらず、全然安定しないのです。

仕方がないので読書をすること約2時間。眠くなったのでそのまま就寝しました。

■失敗その2:トイレがヤバイ

■失敗その3:水場が無い(見当たらない)

■失敗その4:softbank4Gの電波がすごく弱い

2日目〜撤収〜近くの銭湯へ

おはようございます。お目目ぱっちり朝7時、起きて早々空腹です。早速朝飯でも作りましょうか、メニューは朝から『モツ鍋』です。

さてと、本日も水がありません。キャンプ羽釜を手に、水くみに管理棟まで往復2キロ歩きます。車で行っても良いのですが、せっかくなので朝散歩を楽しみたかったのです。

オートキャンプサイトから管理棟まで、長いこと一般道を歩きます。途中、何人かの小中学生とすれ違いました。はがまを持って一人で歩いているおじさんを見て、彼らは何を思ったのでしょうか。

無事水くみ終了後、キャンプ羽釜に『ニンニクの芽』『ブナシメジ』『モツ』をぶち込み、レインボーストーブで煮込みます。超簡単なのにこの旨さは反則級です。写真映えはしませんがね。

飯を食べ終わって時計をみると9時。月川荘キャンプ場のチェックアウトの時間は朝10時なので、早々に撤収をはじめます。

サーカスTCのスカート部分が凍ったままなので、家に帰って乾かさないとですね。冬キャンプで、チェックアウト10時での乾燥撤収はなかなか難しいです。

■失敗その5:すれ違う小中学生に不審者と思われる

■失敗その6:日当たりが良く無いため、乾燥撤収できず

玉川温泉に立ち寄る

帰り際に、月川荘キャンプ場からほど近くにある『昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉』に立ち寄りました。

平日は朝10時オープンとのことで、開店と同時に入店。一番風呂だぜ!ヒャッホー!

泉質はアルカリ泉で、湯温は40度程のややぬるめ。ゆっくり入っていると皮膚の表面がぬるぬるしてきます。さすがアルカリ泉、美肌効果が高そうです。

風呂は内風呂と外風呂の2つのみですが必要充分です。昭和レトロな雰囲気がしみじみとノスタルジーを感じさせる、近所にあったら定期的に通うレベルの良い銭湯でした。

入銭料金を下記にまとめておきます。(未就学児でも、3歳未満は無料)

平日(10時〜20時)大人830円 子ども400円 未就学児200円
平日(20時〜22時)大人450円 子ども200円 未就学児100円
土日祝日(5時〜8時)大人630円 子ども300円 未就学児100円
土日祝日(8時〜20時)大人880円 子ども400円 未就学児200円
土日祝日(20時〜22時)大人450円 子ども200円 未就学児100円

ぶっちゃけどうだった?『月川荘キャンプ場でのソロキャンプ』

以上が月川荘キャンプ場でのキャンプレポートです。月川荘キャンプ場はワイルドで雰囲気が最高ですが、設備面に関しては最低の部類に入ります。特に私が設営した『オートキャンプサイト』はその傾向が強いので、皆さまは私の屍を乗り超えて、快適にキャンプを過ごされることを祈っております。

ソロキャンプは、良くも悪くも失敗の責任と結果は全て自分にふりかかります。今回のキャンプでの数々の失敗も、自分自身が楽しめたと感じているので結果OKです。

仮にこれがファミキャンだったとしたら、子どもたちのクレームはかなりのレベルだったでしょうね。今回はソロキャンで良かったよ。ホント。。

次回月川荘キャンプ場に来るとしたら、UL(ウルトラライト)系の装備を整えた上で、河原サイトで過ごしてみたいです。河原サイトを体験してこそ、月川荘キャンプ場の魅力を存分に語れると思うからです。

首都圏からのアクセス⭐️⭐️⭐️☆
施設の充実度⭐️☆
設備の清潔度
コストパフォーマンス⭐️⭐️⭐️⭐️
ファミキャンオススメ度⭐️☆
ソロキャンオススメ度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
(表の見方)(⭐️:1点 ☆:0.5点 満点は⭐️×5)

月川荘キャンプ場は、本当に尖った魅力を持つキャンプ場でした。ソシャゲのキャラに例えたら、オールラウンドキャラではなく、間違いなく特攻キャラですね。万人向けではありませんが、刺さる人にはぶっ刺さります。

ではまた!

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村のカズさん
松戸市在住40代男性キャンパー。ソロキャン7割・ファミキャン3割で、年に20泊ほどキャンプしています。「ソロキャンもファミキャンも楽しみたい」世のお父さんキャンパーの為にブログを立ち上げました。